顎関節症は重度になると非常に深刻な症状があらわれる深刻な病気です。しかも、原因について患者さん自身が原因を特定しづらく、一般的にもあまり認知されていない病気です。 顎関節症の症状として、筋肉を使う方向に顎が移動してズレてしまうといったものがあります。その分、顎関節に負担がかかるのです。あわない噛み癖が付く前に左右のバランスを整える治療が必要になります。

顎関節症の症状

初期症状としては口が開きにくい、顎を動かすとカクカク音がするといった症状があり、状態がひどくなると口を大きく開いたりするのが困難になり、食事も思うようにとれなくなる等、生活に支障が出てきます。また自分の顎の形に合わない詰め物を入れて治療を行い、数年後に顎関節症の症状が出るケースも多く、患者さん自身も原因を自覚していない方が大半です。顎関節症は症状によって、次のように分類されます。(日本顎関節学会分類)

筋肉の障害によって起こるタイプ
関節包・靭帯の障害によっておこるタイプ
関節円板の障害によって起こるタイプ
変形性関節症によって起こるタイプ

顎関節症のタイプは4つに分けられますが、症状が複数のタイプにまたがってでる方が多い様です。当院では、顎関節や筋肉、靭帯などから根本的に見直し、原因を追究します。そうした考察のもと、患者様の希望に沿った保存的療法を主体とした治療を行ってまいります。

顎関節治療例1:スプリント療法

患者様の歯の型を取り、マウスピースを製作します。マウスピースの調整で噛み合わせや顎の位置を決め、正しい噛みあわせ・きれい歯並びに改善します。
 
診査
顎関節、周囲筋、顎の動き、噛み合わせ、悪習慣などについての診査。
マウスピース製作(顎の位置を再構成する必要があると判断した場合)

型を取りマウスピース(スプリント)を製作。

位置調整
製作したマウスピースを正しい噛み合わせになるよう調整し、顎の位置の改善・記憶をはかる。
症状のチェック
症状が改善されていく場合には、補綴(被せ物)により噛み合わせを治す場合があります。
アフターケア
定期健診により症状や顎の位置の変化についてメンテナンスを行います。

顎関節治療例2:関節円板整位術

口が急に開きにくくなった、開かなくなったと言う症状になる方が時々いらっしゃいます。
この症状は関節円板が前方にずれたまま元に戻らなくなってしまうことが原因でおこることが多いです。発症から1週間以内であれば(軽度の場合)、円板を元に戻す従手整腹を行い治療することができます。
症状の改善が難しい場合にはスプリントにより円板整位をはかる場合もあります。
診療時間
 
ページトップへ